あの孫正義が「私の話を聞くより遥かにプラスになる」と語るマネジメントゲームとは?

この記事の目次
- マネジメントゲーム(MG)ってなに?
- 孫正義がやっているって本当?
- MGをやると何が学べるの?
- こんな人にオススメ!
- こんな人には向かない!
- 100期やれば人間が変わる!
- どこで学べるの?
もくじ
マネジメントゲーム(MG)ってなに?
マネジメントゲームと聞いてどんなゲームを皆さんは思い浮かべるでしょうか?
ここでマネジメントという言葉を辞書で調べてみると
Management・・・経営、管理、経営力、経営の方法、経営学、経営陣、経営者側
といった言葉が出てきます。
この意味にある通り、マネジメントゲームとは
自ら社長となって「経営を体験する」ゲームです。
私自身も会社員として勤めている間は知りませんでした。
しかし、会社を辞めて独立し多くの中小企業の社長の方々と触れ合う中でよく話題にあがっていたのがこのマネジメントゲーム。
取り入れている企業を見ていて気づいたこと・・それは
儲かっている中小企業が社員教育として取り入れているゲーム
だということでした。
中でもソフトバンクの孫さんがやっていたゲームと聞き私自身も興味が湧きました。
孫正義がやっているって本当?
百聞は一見にしかず。
こちらの動画をご覧下さい。
これはソフトバンクが主催するソフトバンクアカデミア内での一コマです。
特に1分24秒あたりからの発言に注目して欲しいのですが
「僕の話なんかよりマネジメントゲームの方が遥かにプラスになるんじゃないかと思う」
と孫正義氏自身が仰っています。
ソフトバンクアカデミアと言えばソフトバンクグループの後継者を育てるために作られた教育機関です。この授業の一環としてだけでなく、ソフトバンクグループでは役職以上になると多くの方がこの研修を受けることでも有名です。
雑誌のプレジデントに取り上げられたことでも更に注目を集めました。(その記事はコチラ)
MGをやると何が学べるの?
経営において重要な要素は何か?
それはヒト・モノ・カネと言われています。
孫さんの言葉を借りるならマネジメントゲームは
ヒト・モノ・カネをどう配分するか?
を学ぶことができる、つまり経営に大事な要素をどう動かすかを体得出来るゲームと言えます。
そして
意思決定をすることの重要性
を学ぶことが出来るゲームであるとも言えます。
孫さん自身もソフトバンクでの商品やサービスの値決めについて、マネジメントゲームでの意思決定を思い出して経営に活かしていたと言っています。
こんな人にオススメ
私自身マネジメントゲームをやってみて
経営の意思決定が素早くなった
利益体質の会社を運営出来るようになった
など、想定していた以上の効果がありました。
これまでも様々な研修に参加したことがありますが最も効果が高かった研修はこのマネジメントゲームでした。
そんなマネジメントゲームですが経営者や会社幹部の方には非常に高い効果があると思います。中でも以下に当てはまるような方にはオススメです。
数字を人(税理士さんなど)に任せきりの経営者
経営者には色々なタイプの方がいらっしゃると思います。その中でも多く見られるのが、数字に関しては税理士さんに全て任せっぱなし・・という方です。
こういう方は勢いで一気に会社を大きくしてきました!という経営者の方が多くいらっしゃいます。しかし、こういった経営者の方々は「ある時点から売上が止まってしまって伸び悩んでいる・・」と口を揃えて仰る方が多いのも事実。
そういった方々は経営に関してはもちろんプロなのですが、財務の観点が抜けているために更なる成長のための話(資金調達等)が出来ないでいることが多々あります。
税理士さんは数字を任せる人ではなく、数字に関して一緒になって考え成長させてくれるための人です。
経営者のレベルアップが会社の発展には欠かせません。数字に強い経営者や幹部の方がいる会社は間違いなく更なる成長を遂げていきます。
そういった意味でも数字に弱い方はマネジメントゲームを受けてみる価値があると思います。
経営者の意識を持て!と社員に伝えているが全く社員に伝わってない人
私の尊敬する経営者の方から言われた言葉でハッとしたことがあります。
それは
「経営者の意識を持て!という言葉ほど無責任な発言はない。」
という言葉です。
どんなに経営への思いを伝えても、経営の立場に立ったことがない人にはその思いは伝わりません。経営者の意識を持たせたいのであればそのための土台(役職や意思決定の機会)を作っていくことを経営者自身が追求指定ない限りは、「経営者意識を持て」という発言は経営者のワガママでしかありません。
経営者として社員を育てるためには大事な意思決定を任せていかなければなりません。しかし、なかなかそういった機会を多くの社員に与えることはできません。それは中小企業は一度の意思決定での失敗が命取りになるからです。
なので、まずは意思決定の重要性というものを身につけることが出来るこのマネジメントゲームは非常に効果的と言えます。
次の問題がしっかりと答えられない人
左のような会社の売上が10%下がった時の利益はいくらでしょうか?という問題です。この問題は経営の本質を知る上で非常に重要な要素が多く含まれています。
これが分かる方はマネジメントゲームはする必要はないかもしれません。
しかし、この問題の解答が分からない方は是非一度はマネジメントゲームを受けてみることをオススメします。本当に重要な気づきをゲームを通して学ぶことが出来るからです。
こんな人にはオススメできません
今までの説明でマネジメントゲームに対して興味を持って下さった方もいるかもしれません。
しかし、このマネジメントゲーム・・一度やったらもう二度とやりたくない!!という人が結構います。
そういう人は間違いなく
数字(計算)が死ぬほど嫌いで、克服しようとも思わない人
という人です。
このマネジメントゲームは二日間に渡る研修で、自ら経営者となって5年分会社を経営します。その中では毎期毎期、決算(会社の業績発表)を各自行います。
この作業慣れた人がやると10〜15分前後で終わるのでなんとも思わないのですが、数字が苦手で人の話を全く聞かない人がやると・・・全く終わりません。
これが5回も続くので苦行としか言えない・・・ぐらいの気持ちで帰っていく人もチラホラ。そういう人は決まってこういいます。
マネジメントゲームだけはもう二度とやりたくない・・・と。
しかし、逆に言えばマネジメントゲームを行うことで数字に非常に強くなります。会社全体でこの研修に取り組んでいる会社を知っていますが、社員全員が経営に関して意識を持ち数字が強いという会社になっています。
私自身、最初は決算は難しいから出来る人だけがやればいいんじゃないの?と思っていたこともありました。しかし、、このゲームは小学生からも出来るゲームになっています。ある時小学生に向けてこのゲームを開催していた時のこと、一人の小学生(5年生)がたった一度のレクチャーで一人で決算を瞬時に終えてしまう出来事がありました。それを見て考えが変わったのを強く覚えています。
小学5年生でも出来ることなのだから大人が出来なくてどうするんだ?
と。その様子はコチラを御覧ください。
ですので数字が嫌いと思っている方も一度はマネジメントゲームをやってみることをオススメします。
マネジメントゲームで人間が変わる!
マネジメントゲームは何度も行うことで初めてその良さが分かってきます。むしろ初回はルールなどを覚えることに必死で、戦略的に経営を行ってゲームに勝っていくようなことが出来る人は99%いないと言っていいでしょう。
マネジメントゲームをする中で言われていることそれは
25期(5回)で経理が分かる
50期(10回)で経営が分かる
75期(15回)で戦略が分かる
100期(20回)で人間が変わる
というものです。
実際にゲームと言って侮るなかれ・・ヒト・モノ・カネの配分を考え、他社を分析しながら戦略を練ることが非常に重要になってくるこのゲームは、やればやるほどうまくなっていきます。
つまり運などではないということ。
実際に利益体質の会社を運営する経営者の方々は非常に強い成績を残されています。
マネジメントゲームを作り上げた西順一郎先生も次のように仰っています。
「孫君はマネジメントゲーム、当初からすごく強かったよ」
と。ソフトバンクという世界に誇る企業を作った孫さん。ゲームでもその経営手腕を遺憾なく発揮されていたようです。
どこで学べるのか?
この記事を見てマネジメントゲームに興味を持った方、是非一度は体験してみて下さい。
参加するならオススメはやはりマネジメントゲームを作り上げた西順一郎先生が教えてくれる株式会社西研究所が一番だと思います。
Sonyを作り上げた井深大、盛田昭夫氏らとともに働きその経営への想いをこのゲームに盛り込んだことなどの話も聞けることは大変貴重な機会だと思います。
ただし、西研究所の最大の難点は、、人気過ぎて予約が取りづらいこと。同時に経験者が多く参加するので、初心者にはちょっとだけハードルが高いこともあげられます。